立体協ワークショップ「空間を利用したゲーム」開催
立体協では近年、表示画面の中だけにとどまらない形態のゲームが増えてきている状況を鑑み、「空間を利用したゲーム」をテーマに今後のゲームの向かう方向、あるいは立体視の活用方法などについて議論の場としてワークショップを開催する。
・開催日:3月18日(金)午後(講演終了後,交流会を予定)
・開催場所:都内(決定し次第ご案内申し上げます)
●テーマ:「空間を利用したゲーム」
最近、Wiiのように体の動きや空間を使うゲームや、マイクロソフトのジェスチャを使ったゲームのように表示画面の中だけにとどまらない形態のゲームが増えてきていると考えられます。
いわば画面の中ではなく、画面の外の「空間」を使っていこうという動きが見受けられます。
このような動きは、「立体」を活用する場を探している立体映像産業推進協議会の会員にとっても極めて有用と考えました。
そこで、今回のワークショップではこの動きに関連して、
下記のようなご講演をお願いし、今後のゲームの向かう方向、あるいは立体視の活用方法などについて議論ができればよいと考えております。
【ご講演者】(順不同)
◇サイトウ アキヒロ先生 立命館大学(元任天堂)
「空間を利用したゲームに重要なポイント」
【ご講演概要】
立体視や空間を利用したゲームはまだまだこれからの分野で任天堂も試行錯誤している状況です。
もちろんゲームクリエイトに関してや失敗談なども話しますが、Wiiで任天堂が一番苦労したのがハード(手に持つスティック)と実際の画面での操作感の気持ち良さでした。
要するにハードの性能とソフトの面白さの調整が体を使って遊ぶゲームには一番重要であるということです。
要約すれば「画面の中の立体像とプレイヤーによるインターフェイスの感覚的一致の追求」ということになります。
◇原 寛徳先生 東京工芸大学
「大学におけるゲーム教育の様子と、今後のゲーム」
【ご講演概要】
東京工芸大学での4年間のゲーム教育の事例を紹介し、本学
では最終的にどのようなゲーム制作、そしてゲーム制作に限らないものを目指しているかを述べ、今年の卒業制作展の成果物や学外のコンテストでの受賞作品を紹介する中で、今後のゲームの可能性や近年の3Dのゲームあるいはインターフェースの関わりについて触れるという内容です。
最近は学科内でも立体をキーワードにしたゲーム作りをしてますし、東京ゲームショウに本学がブースを出した時も、
立体視を用いたゲームの試遊コーナーは賑わっておりました。
リハビリなどを目的としたシリアスゲームにも,コントローラを操作するわけではなく空間で体を動かすことを利用したものが多くございます。話の中ではそのようなゲームにも
触れることになると思います。
◇高橋 つねみ様 ソニー・コンピュータエンタテインメント
「空間情報をゲームの世界に取り込むPlayStation(R)Move」
【ご講演概要】
実際のゲームタイトル例を交えながら、PlayStation(R)Moveのご紹介をいたします。
PlayStation(R)Moveを通じて、ゲームプレイヤーの位置、
動きの情報をゲーム世界に取り込むことで、どのようなエンターテインメントを生み出すことができるようになったのかについてお話をしたいと思います。